動画が止まるのは速度不足だけが原因ではない
動画配信はデータを少し先まで読み込むため、平均のダウンロード速度が十分でも、WiFiが一瞬不安定になると読み込みが追いつかず停止することがあります。最高速度だけでなく、Ping、ジッター、通信中の遅延悪化も確認する必要があります。
Netflix公式の目安はHDで3Mbps以上、フルHDで5Mbps以上、4Kで15Mbps以上です。YouTube公式は4Kで持続的に約20Mbpsを目安としています。これを上回っているのに停止する場合は、瞬間的な変動、同時利用、WiFi、再生端末、配信サービス側も候補になります。
重要なのは持続的な安定性
一度だけ100Mbpsが出ても、数秒おきに通信が大きく落ちれば動画は止まります。速度計測では受信速度と一緒に、Ping・ジッター・通信中の遅延も確認してください。
ルーター交換で改善しやすい症状
- •ルーターの近くでは止まらないが、別の部屋では止まりやすい
- •有線LANでは安定するが、WiFi接続だけ途切れる
- •家族が動画・ゲーム・クラウド同期を始めると止まる
- •ルーターを再起動すると一時的に改善する
- •長期間使っているルーターで、5GHz帯やWi-Fi 6に対応していない
- •複数の動画配信サービスや端末で同じ症状が起きる
これらは、電波の届きにくさ、周波数帯の混雑、同時接続の処理不足など、宅内ネットワーク側の影響を示す手がかりです。ただしブラウザの速度計測だけで、ルーター故障や電波干渉を確定することはできません。条件を変えて比較します。
買い替える前に試す5つの確認
- 1.動画が止まる端末とルーターを近づけ、同じ動画を再生する
- 2.2.4GHz帯から5GHz帯へ切り替える
- 3.可能なら有線LANで接続し、WiFiとの差を確認する
- 4.ほかの端末の動画・ゲーム更新・クラウド同期を止める
- 5.ルーターを安全に再起動し、ファームウェアを更新する
有線LANでは安定し、WiFiだけで停止するなら、光回線への変更より先にWiFi環境を改善します。反対に、有線でも複数サービスが止まり、時間帯を変えても速度不足が続くなら、回線やプロバイダ側の確認を優先します。
新しいルーターで改善する理由
複数台を同時に処理しやすい
Wi-Fi 6対応ルーターは、多数の端末が接続する家庭で通信を効率よく処理する機能を備えています。テレビで動画を見ながら、スマホやPCが通信する環境では違いが出やすくなります。
5GHz帯を利用できる
2.4GHz帯は遠くまで届きやすい一方、近隣WiFiや家電と干渉しやすい帯域です。5GHz帯は壁や距離に弱いものの、ルーターの近くでは混雑を避けて安定しやすくなります。
処理詰まりを減らせる場合がある
古い機器では大容量通信や同時接続で処理待ちが増え、動画以外の操作まで重くなることがあります。通信中だけPingが大幅に悪化する場合は、ルーターの処理やキュー設定が影響している可能性があります。
ルーター選びで確認したいポイント
- •Wi-Fi 6以上に対応している
- •契約回線のIPv6(IPoE)方式に対応している
- •自宅の広さと階数に合った推奨利用環境である
- •家族の端末数より余裕のある同時接続台数である
- •テレビやゲーム機を有線接続できるLAN端子がある
- •広い家ではメッシュWiFiに対応している
高価な機種が必ず正解ではありません
一人暮らしの狭い部屋と、戸建てで多数の端末を使う家庭では必要な性能が異なります。最大速度の数字だけでなく、設置場所・間取り・同時接続台数・IPv6対応を見て選びます。
ルーターを変えても改善しない場合
有線LANでも速度が不足する、夜だけ継続して遅くなる、特定サービスだけ止まる場合は、ルーター以外が原因の可能性があります。回線混雑、契約方式、配信サービス側の障害、テレビや端末の処理不足を確認してください。回線契約の変更は、宅内WiFiとの切り分け後に検討するのが安全です。