マンションのネットが遅い最大の原因は「配線方式」
マンションのインターネットは、建物の入り口(MDF室)から各部屋まで光ファイバーが直接届いているとは限りません。建物内の配線方式によって最大速度が大きく変わります。
- •光配線方式:各部屋まで光ファイバーが届く。最大速度は契約プランと機器により異なる
- •VDSL方式:建物内は電話線(メタル線)を利用。契約や設備により最大速度が光配線方式より低い
- •LAN配線方式:建物内はLANケーブル。最大100Mbps〜1Gbpsで建物により差が大きい
配線方式は契約書で確認
速度だけではVDSL・光配線・LAN配線を確定できません。契約書、室内機器の型番、回線事業者、管理会社の情報で確認してください。計測値は、現在の環境が用途に足りるかを見る材料にします。
原因①:VDSL方式で速度の上限が低い
VDSL方式は建物内の配線が電話線のため、物理的に速度の上限があります。個人の契約プランをいくら上げても、建物の配線方式を変えない限り速度は改善しません。
対処法
- •管理会社・大家に「光配線方式への変更」を相談する(建物全体の工事が必要なため個人では変更不可)
- •自分の部屋だけ引き込み工事が可能な場合もあるので、契約中の光回線会社に確認する
- •工事が難しい場合は、現在の実測値が用途に足りているか確認し、宅内WiFiを改善する
原因②:夜間、住民との回線共有で混雑する
マンション全体で1本の回線を共有する「集合住宅プラン」の場合、同じ建物の住民が夜に一斉に使うと帯域を奪い合って遅くなります。個人の一戸建て回線と違い、自分の契約速度を上げても改善しないのが特徴です。
対処法
- •夜間だけ極端に遅い場合はこのパターンを疑う
- •個別契約が可能な光回線(個別引き込み)に変更できないか確認する
- •改善しない場合は管理会社・回線事業者へ個別引き込みなどの選択肢を確認する
原因③:室内のWiFi環境
マンションは鉄筋コンクリート造が多く、壁がWiFiの電波を通しにくい構造です。部屋の間取りによっては、ルーターから離れた部屋で電波が弱くなることがあります。
対処法
- •ルーターを玄関や収納の中に置かず、リビングなど生活動線の中心に置く
- •電波が届きにくい部屋にはメッシュWiFiや中継機を追加する